2012年6月4日月曜日

ギリギリアウトかもしれない異世界 - 第25話 「愛 の 味」



 夢を見た。
 それはとても幻想的で、酷く現実的で。
 悠久の時を刻む様な、刹那の幻の様な。
 そんな夢を。

 霞がかった様な視界の先には、淡い光に包まれた女性の姿があった。腰まで届きそうなフワッとした桃色の髪が印象的な美人である。前髪で大半が隠れてしまっているが、そのシュッとした眉からは気丈さが伺え、パッチリとした大きな鳶色の目は慈愛に満ちている。落ち着きのある紅を纏った唇は、アウレナの紅通りを思い出させ、その微笑は見る者全ての心を奪うのではなかろうか。
 言葉で表現する事が困難な、これ程までに美しく整った顔は見たことが無い。
 さらに、その美貌もさることながら、彼女の体は胸や腰、足元等の必要最低限しか衣服は纏っていないため、煽情的で妖艶だった。

 俺は当然の如く目の前の人物を食い入るように見ていた。夢だという意識はあるが、体は自由に動かない。いや、動かそうと思っていないのかもしれない。
 そんな俺を見た彼女は満面の笑みを浮かべ、その柔らかそうな唇を動かした。

「初めまして、エルリン! いきなり出てきてごめんね」

 芯から癒されるような優しく明るい声は心に響く。
 挨拶をされたのだから、こちらもしっかりと挨拶すべきだろうが、口は全く動かない。しかもこれが夢だからなのか俺の思考はとても鈍く、与えられる情報を受け取るぐらいにしか働かない。

「今日、エルリンは私の事を詩に詠んでくれたよね?
 今までたぁーっくさんの人が私を詩にしてくれたけど……私……あんな風に詠われたの初めてだった……」

 俺の返事を待たずに発せられたやや高めの声はとても恥ずかしそうに聞こえ、当の彼女は両手で顔を覆い右へ左へ振っている。顔を覆う手の隙間から覗く頬は心なしか赤らんでいる様に見えた。その姿・仕草はとても愛らしく、俺はグリグリと心をえぐられる。

「とっても胸に響いたの! あんなに感動したことはないわ! 本当に、本当に、心の底から嬉しかった!
 ……それで私、決めたのよ! エルリンを旦那様にするって!」

 突拍子も無い事を言われているが、喋る事は勿論、指一本動かせない俺は、それをただ受け入れることしか出来ない。

「だから……エルリンには私の……か、加護をあげるわ。
 ……じっと……しててね?」

 照れる様な素振りで加護を与えると言った彼女は、一歩、二歩とゆっくり近づくと、羞じらいながらもそっと俺に口付けをした。
 一瞬触れた柔らかく暖かなそれは、全身の血流を一気に駆け巡らせるような感覚を与え、心臓は張り裂けそうなほどドキドキしている。

「キャー! しちゃった! しちゃった!」

 すぐに俺から離れた彼女は、両手で口を隠し、ピョンピョンと飛び跳ねている。恥ずかしさの中に嬉しさが混じったような表情は、俺の心を惹き付けてやまない。
 彼女は一頻り興奮した様子を見せると、空気を変えるかのように咳をして、また話しかけてきた。

「えーっと……そういう事で、私、エルリンの事ずーーっと待ってるから、早く迎えにきてよね!
 それじゃあ、またねぇ! バイバーイ!」

「……という夢をみたんだが」

「ハァ…………兄さん……またですか……」

 いつもより早く目覚めた俺は、興奮冷めやらぬ自らを落ち着けると、朝練に向かう前のヴォルクに対して朧げな記憶を頼って大雑把に夢の内容を語ったのだが、溜息をつかれ呆れられるばかりだった。前科があるためだろうか。

「いや、今回の夢はなんかちょっと違う気がするんだけどなぁ」

「僕には兄さんの欲望が溢れ出ただけにしか思えないですよ……」

 ヴォルクはじとっとした目で胡散臭そうに俺を見てくる。いつもアホな事ばかり言ってる俺が悪いのは分かるのだが、地味に傷つくから止めて欲しいものだ。

「だって何ていうかさー、あのー、あれだ。ほら、加護を与� ��るって言ってたし! ってことは相手は神様かなんかじゃないの?」

2012年4月24日火曜日

素敵なお声 詩人せい公式サイト: あなただけの詩のお声


● Oさん お父さんへ還暦のお祝いに
こんにちは。Oです。おかげ様で良い時間を過ごせました。
父も楽しんでくれたと思います。詩をプレゼントしたときは照れくさいのか直ぐにしまってしまいましたが、
今朝、母に父の様子を聞いたところ、食事会が終わって家に戻ってから寝るまでしげしげと眺め、朝一番で茶の間に飾ってたよ。とのことでした。結構感動したみたいです。(笑)
メイキングを読んでじ〜んと来た。らしいですよ。(私も照れくさかったんですがね、あれを一緒に渡すの。)
家族みんなからのメッセージ。あらためていいもんですね。口に出しては言えないけれど詩という力を借りて、
気持ちを伝えることができました。不器用な私に力を貸してくださってありがとうございました。
昨日はせいさんの詩(お仕事)は一言で言うと「結(ゆい)」の心なんだなと感じた次第です。
今後とも元気に笑顔でがんばってください。家族みんなで応援しています。この度は本当にお世話になりました

● 千葉県 Tさん おばあちゃんへ喜寿のお祝いに
★せいさん・稲垣さんへ★
この度は本当に、本当にありがとうございました。先ほど、福岡のおばあちゃんから電話がありました。
とっても喜んでもらえて、せいさんの詩プレゼント計画大成功!!でした。せいさんのお勧め通り写真も同封したのも、これまた正解で、写真を見ながら涙を流していたそうです。
おばあちゃんが、会話の中で何度も何度も繰り返し言うのは、「福岡に遊びにおいで」でした。
なんだか、その言葉にじ〜んときてしまいました。
今回、せいさんの詩が、おばあちゃと私の架け橋になったような気がします。詩をみていつも私のことを思い出してくれたら嬉しいですよね。遠く離れていても、心はすぐ側に・・・・。
せいさんの詩(自分自身用)が近々販売されるとのことで、そちらの方も楽しみにしています。
それでは、たくさーーーーーーーーーーーんの、感謝の気持ちを込めて、ありがとうございました!

● 神奈川県 Yさん お父さんへ誕生日のお祝いに
ありがとうございました。 素敵なプレゼントになり、父はじめ母も喜んでくれました。 実は、届けていただいた日がちょうど結婚記念日だったそうで・・・。(私は知らなかった・・・) 父が、40数年ぶりの結婚祝に、母に花束を用意していたらしいんです。 そして、たまたま母より早く帰ってきた父は、このプレゼントを母が帰ってくる まで開かずに、二人でせいさんが作ってくださったプレゼントを開封して 感激したそうです。そして、さらに母には父からの花束のプレゼント が。。。 私が学生の頃は、我が家も生活が大変な時期もありました。 しかし、子供が独立して夫婦二人と犬一匹になって、こんなあったかな ひと時を過ごせる 両親がとっても素敵だと思います。 私は、4月に結婚式を控えています。40年後に今の彼とこういう 温かな関係を続けていけれたらいいなと思います。そう、簡単なことでは ないのは察しがつきますが、だからこそ夫婦ってすごいですよね。 本当に、いい記念になりました。どうもありがとうございました。 静岡に素敵な方がいることに ちょっぴり うれしくなりました。 これからも、制作活動 がんばってくださいね。

● 神奈川県 Nさま 大切な彼女へ誕生日のお祝いに
本当にありがとうございます。せいさんの詩、私に響きましたよ。
彼女も後日泣いてしまったようです。
なかなか自分では恥ずかしいと思って口に出さないのですが、
口にだしたい気持ちをそのままあらわすことができたという感じでしょうか。
また機会があればお願いしたいと思っています。
本当にありがとうございました。

● 茨城県 柿川久美さま・セナさま 愛犬のセナちゃんへ
愛あ〜るかんぱにぃ せい様
こんにちは。「世界でひとつ、久美・セナだけの詩」を届けて頂いた、柿川です。返事遅くなってしまって申し訳ありません。無事24日に届きました。ありがとうございました。(^^)
まず、届いた詩を読んで、やっぱり、ホロッときました。私の素直な気持ちが、詩に託されていると感じました。部屋の壁に、飾らせて頂きました。とても私の部屋にあっていました。これは偶然でしょうか・・・
この詩をセナが読めたら、なんて言うんだろう・・・なんて思いましたが、その答えは永遠になぞですね。(^^)
私も、せいさんに出会えた事、本当に本当に感謝です。また頑張ろう〜って素直に思いました。セナもそばにいてくれるし・・・セナに励ましてもらえるんだから、こんな力強いものはない。私の、今一番、愛しい人ですから。(^^)
だんだん寒くなってきますが、お身体には、気をつけて下さいね。
また何かありました時には、お世話様になるかもしれませんが、今回はありがとうございました。
そして、またよろしくお願いします。

● 大阪府 Tさま シングルマザーとしてがんばっている自分自身へ
せいさま
竹内睦です。先ほど、私だけの詩を受け取りました。ありがとうございました。(イブの夜に来ていたんですが、家に帰るのと一足違いで再配達になりました)また、すぐに出掛けましたので、今移動中に携帯から書いています。せいさんの書いてくれた詩と、ホームページのメッセージに、本当に心が癒されました。「アリスエさん」としてがんばっている「睦ちゃん」を優しくほめてくれる、あたたかい言葉でした。桜が大きくなったとき、きっと母の活動を理解してくれるでしょう。そして桜の存在が、どれだけ大きな支えであるかも。

● 千葉県 Gさん 結婚式のウエルカムボードに
ありがとうございました。お返事が遅くなりました…無事に10/3終えました。
ウェルカムボードは出席者の皆さんに誰に書いてもらったの?とか、立派ね、とか素敵ねと好評でした。写真もたくさん撮ったので出来あがったらぜひ見てください。送りますので。でも1ヶ月近くかかってしまうので今しばらくお待ちください。ぜひウェルカムボードも商品にしてください。皆さん喜ばれると思いますよ。手にした私達が保証します。本当にありがとうございました。また写真が出来たら連絡しますね

● 大阪府 Yさま ご自身へ誕生日のお祝いに
和紙のふわふわ感も、力強い文字も、パタパタのせいさんマークも、同封されていたポストカードの素朴さも、さりげなく入っていた羽も、そして、メッセージも、みんなみんな素敵です。とってもとってもありがとう。泣いたり怒ったりしてることも、つい無理をしてくたくたになってしまうことも、せいさんは知っているのかな?なんて思わせてくれるものでした。
せいさんの愛と深さとハッピーを感じます。(省略)せいさんが持って生まれた才能なのか、全て努力で身に付けたものかは私には分かりませんが、この詩からは、少なくともせいさんが積み重ねてきた日々の重さを感じます。薄っぺらじゃない、何か"確かなもの"を感じます。凄いですよね。

2012年4月22日日曜日

口語訳聖書 - サムエル記下


口語訳聖書 - サムエル記下

第1章

1:1サウルが死んだ後、ダビデはアマレクびとを撃って帰り、ふつかの間チクラグにとどまっていたが、 1:2三日目となって、ひとりの人が、その着物を裂き、頭に土をかぶって、サウルの陣営からきた。そしてダビデのもとにきて、地に伏して拝した。 1:3ダビデは彼に言った、「あなたはどこからきたのか」。彼はダビデに言った、「わたしはイスラエルの陣営から、のがれてきたのです」。 1:4ダビデは彼に言った、「様子はどうであったか話しなさい」。彼は答えた、「民は戦いから逃げ、民の多くは倒れて死に、サウルとその子ヨナタンもまた死にました」。 1:5ダビデは自分と話している若者に言った、「あなたはサウルとその子ヨナタンが死んだのを、どうして知ったのか」。 1:6彼に話している若者は言った、「わたしは、はからずも、ギルボア山にいましたが、サウルはそのやりによりかかっており、戦車と騎兵とが彼に攻め寄ろうとしていました。 1:7その時、彼はうしろを振り向いてわたしを見、わたしを呼びましたので、『ここにいます』とわたしは答えました。 1:8彼は『おまえはだれか』と言いましたので、『アマレクびとです』と答えました。 1:9彼はまたわたしに言いました、『そばにきて殺してください。わたしは苦しみに耐えない。まだ命があるからです』。 1:10そこで、わたしはそのそばにいって彼を殺しました。彼がすでに倒れて、生きることのできないのを知ったからです。そしてわたしは彼の頭にあった冠と、腕につけていた腕輪とを取って、それをわが主のもとに携えてきたのです」。

1:11そのときダビデは自分の着物をつかんでそれを裂き、彼と共にいた人々も皆同じようにした。 1:12彼らはサウルのため、またその子ヨナタンのため、また主の民のため、またイスラエルの家のために悲しみ泣いて、夕暮まで食を断った。それは彼らがつるぎに倒れたからである。 1:13ダビデは自分と話していた若者に言った、「あなたはどこの人ですか」。彼は言った、「アマレクびとで、寄留の他国人の子です」。 1:14ダビデはまた彼に言った、「どうしてあなたは手を伸べて主の油を注がれた者を殺すことを恐れなかったのですか」。 1:15ダビデはひとりの若者を呼び、「近寄って彼を撃て」と言った。そこで彼を撃ったので死んだ。 1:16ダビデは彼に言った、「あなたの流した血の責めはあなたに帰する。あなたが自分の口から、『わたしは主の油を注がれた者を殺した』と言って、自身にむかって証拠を立てたからである」。

1:17ダビデはこの悲しみの歌をもって、サウルとその子ヨナタンのために哀悼した。―― 1:18これは、ユダの人々に教えるための弓の歌で、ヤシャルの書にしるされている。――彼は言った、

1:19「イスラエルよ、あなたの栄光は、
あなたの高き所で殺された。
ああ、勇士たちは、ついに倒れた。
1:20ガテにこの事を告げてはいけない。
アシケロンのちまたに伝えてはならない。
おそらくはペリシテびとの娘たちが喜び、
割礼なき者の娘たちが勝ちほこるであろう。
1:21ギルボアの山よ、
露はおまえの上におりるな。
死の野よ、
雨もおまえの上に降るな。
その所に勇士たちの盾は捨てられ、
サウルの盾は油を塗らずに捨てられた。
1:22殺した者の血を飲まずには、
ヨナタンの弓は退かず、
勇士の脂肪を食べないでは、
サウルのつるぎは、むなしくは帰らなかった。
1:23サウルとヨナタンとは、愛され、かつ喜ばれた。
彼らは生きるにも、� �ぬにも離れず、
わしよりも早く、
ししよりも強かった。
1:24イスラエルの娘たちよ、サウルのために泣け。
彼は緋色の着物をもって、
はなやかにあなたがたを装い、
あなたがたの着物に金の飾りをつけた。
1:25ああ、勇士たちは戦いのさなかに倒れた。
ヨナタンは、あなたの高き所で殺された。
1:26わが兄弟ヨナタンよ、あなたのためわたしは悲しむ。
あなたはわたしにとって、いとも楽しい者であった。
あなたがわたしを愛するのは世の常のようでなく、
女の愛にもまさっていた。
1:27ああ、勇士たちは倒れた。
戦いの器はうせた」。

第2章

2:1この後、ダビデは主に問うて言った、「わたしはユダの一つの町に上るべきでしょうか」。主は彼に言われた、「上りなさい」。ダビデは言った、「どこへ上るべきでしょうか」。主は言われた、「ヘブロンへ」。 2:2そこでダビデはその所へ上った。彼のふたりの妻、エズレルの女アヒノアムと、カルメルびとナバルの妻であったアビガイルも上った。 2:3ダビデはまた自分と共にいた人々を、皆その家族と共に連れて上った。そして彼らはヘブロンの町々に住んだ。 2:4時にユダの人々がきて、その所でダビデに油を注ぎ、ユダの家の王とした。

人々がダビデに告げて、「サウルを葬ったのはヤベシ・ギレアデの人々である」と言ったので、 2:5ダビデは使者をヤベシ・ギレアデの人々につかわして彼らに言った、「あなたがたは、主君サウルにこの忠誠をあらわして彼を葬った。どうぞ主があなたがたを祝福されるように。 2:6どうぞ主がいまあなたがたに、いつくしみと真実を示されるように。あなたがたが、この事をしたので、わたしもまたあなたがたに好意を示すであろう。 2:7今あなたがたは手を強くし、雄々しくあれ。あなたがたの主君サウルは死に、ユダの家がわたしに油を注いで、彼らの王としたからである」。

2:8さてサウルの軍の長、ネルの子アブネルは、さきにサウルの子イシボセテを取り、マハナイムに連れて渡り、 2:9彼をギレアデ、アシュルびと、エズレル、エフライム、ベニヤミンおよび全イスラエルの王とした。 2:10サウルの子イシボセテはイスラエルの王となった時、四十歳であって、二年の間、世を治めたが、ユダの家はダビデに従った。 2:11ダビデがヘブロンにいてユダの家の王であった日数は七年と六か月であった。

2:12ネルの子アブネル、およびサウルの子イシボセテの家来たちはマハナイムを出てギベオンへ行った。 2:13ゼルヤの子ヨアブとダビデの家来たちも出ていって、ギベオンの池のそばで彼らと出会い、一方は池のこちら側に、一方は池のあちら側にすわった。 2:14アブネルはヨアブに言った、「さあ、若者たちを立たせて、われわれの前で勝負をさせよう」。ヨアブは言った、「彼らを立たせよう」。 2:15こうしてサウルの子イシボセテとベニヤミンびととのために十二人、およびダビデの家来たち十二人を数えて出した。彼らは立って進み、 2:16おのおの相手の頭を捕え、つるぎを相手のわき腹に刺し、こうして彼らは共に倒れた。それゆえ、その所はヘルカテ・ハヅリムと呼ばれた。それはギベオンにある。 2:17その日、戦いはひじょうに激しく、アブネルとイスラエルの人々はダビデの家来たちの前に敗れた。

2:18その所にゼルヤの三人の子、ヨアブ、アビシャイ、およびアサヘルがいたが、アサヘルは足の早いこと、野のかもしかのようであった。 2:19アサヘルはアブネルのあとを追っていったが、行くのに右にも左にも曲ることなく、アブネルのあとに走った。 2:20アブネルは後をふりむいて言った、「あなたはアサヘルであったか」。アサヘルは答えた、「わたしです」。 2:21アブネルは彼に言った、「右か左に曲って、若者のひとりを捕え、そのよろいを奪いなさい」。しかしアサヘルはアブネルを追うことをやめず、ほかに向かおうともしなかった。 2:22アブネルはふたたびアサヘルに言った、「わたしを追うことをやめて、ほかに向かいなさい。あなたを地に撃ち倒すことなど、どうしてわたしにできようか。それをすれば、わたしは、どうしてあなたの兄ヨアブに顔を合わせることができようか」。 2:23それでもなお彼は、ほかに向かうことを拒んだので、アブネルは、やりの石突きで彼の腹を突いたので、やりはその背中に出た。彼はそこに倒れて、その場で死んだ。そしてアサヘルが倒れて死んでいる場所に来る者は皆立ちとどまった。

2:24しかしヨアブとアビシャイとは、なおアブネルのあとを追ったが、彼らがギベオンの荒野の道のほとり、ギアの前にあるアンマの山にきた時、日は暮れた。 2:25ベニヤミンの人々はアブネルのあとについてきて、集まり、一隊となって、一つの山の頂に立った。 2:26その時アブネルはヨアブに呼ばわって言った、「いつまでもつるぎをもって滅ぼそうとするのか。あなたはその結果の悲惨なのを知らないのか。いつまで民にその兄弟を追うことをやめよと命じないのか」。 2:27ヨアブは言った、「神は生きておられる。もしあなたが言いださなかったならば、民はおのおのその兄弟を追わずに、朝のうちに去っていたであろう」。 2:28こうしてヨアブは角笛を吹いたので、民はみな立ちとどまって、もはやイスラエルのあとを追わず、また重ねて戦わなかった。

2:29アブネルとその従者たちは、夜もすがら、アラバを通って行き、ヨルダンを渡り、昼まで行進を続けてマハナイムに着いた。 2:30ヨアブはアブネルを追うことをやめて帰り、民をみな集めたが、ダビデの家来たち十九人とアサヘルとが見当らなかった。 2:31しかし、ダビデの家来たちは、アブネルの従者であるベニヤミンの人々三百六十人を撃ち殺した。 2:32人々はアサヘルを取り上げてベツレヘムにあるその父の墓に葬った。ヨアブとその従者たちは、夜もすがら行って、夜明けにヘブロンに着いた。

第3章

3:1サウルの家とダビデの家との間の戦争は久しく続き、ダビデはますます強くなり、サウルの家はますます弱くなった。

3:2ヘブロンでダビデに男の子が生れた。彼の長子はエズレルの女アヒノアムの産んだアムノン、 3:3その次はカルメルびとナバルの妻であったアビガイルの産んだキレアブ、第三はゲシュルの王タルマイの娘マアカの子アブサロム、 3:4第四はハギテの子アドニヤ、第五はアビタルの子シパテヤ、 3:5第六はダビデの妻エグラの産んだイテレアム。これらの子がヘブロンでダビデに生れた。

3:6サウルの家とダビデの家とが戦いを続けている間に、アブネルはサウルの家で、強くなってきた。 3:7さてサウルには、ひとりのそばめがあった。その名をリヅパといい、アヤの娘であったが、イシボセテはアブネルに言った、「あなたはなぜわたしの父のそばめのところにはいったのですか」。 3:8アブネルはイシボセテの言葉を聞き、非常に怒って言った、「わたしはユダの犬のかしらですか。わたしはきょう、あなたの父サウルの家と、その兄弟と、その友人とに忠誠をあらわして、あなたをダビデの手に渡すことをしなかったのに、あなたはきょう、女の事のあやまちを挙げてわたしを責められる。 3:9主がダビデに誓われたことを、わたしが彼のためになし遂げないならば、神がアブネルをいくえにも罰しられるように。 3:10すなわち王国をサウルの家から移し、ダビデの位をダンからベエルシバに至るまで、イスラエルとユダの上に立たせられるであろう」。 3:11イシボセテはアブネルを恐れたので、ひと言も彼に答えることができなかった。

3:12アブネルはヘブロンにいるダビデのもとに使者をつかわして言った、「国はだれのものですか。わたしと契約を結びなさい。わたしはあなたに力添えして、イスラエルをことごとくあなたのものにしましょう」。 3:13ダビデは言った、「よろしい。わたしは、あなたと契約を結びましょう。ただし一つの事をあなたに求めます。あなたがきてわたしの顔を見るとき、まずサウルの娘ミカルを連れて来るのでなければ、わたしの顔を見ることはできません」。 3:14それからダビデは使者をサウルの子イシボセテにつかわして言った、「ペリシテびとの陽の皮一百をもってめとったわたしの妻ミカルを引き渡しなさい」。 3:15そこでイシボセテは人をやって彼女をその夫、ライシの子パルテエルから取ったので、 3:16その夫は彼女と共に行き、泣きながら彼女のあとについて、バホリムまで行ったが、アブネルが彼に「帰って行け」と言ったので彼は帰った。

3:17アブネルはイスラエルの長老たちと協議して言った、「あなたがたは以前からダビデをあなたがたの王とすることを求めていましたが、 3:18今それをしなさい。主がダビデについて、『わたしのしもべダビデの手によって、わたしの民イスラエルをペリシテびとの手、およびもろもろの敵の手から救い出すであろう』と言われたからです」。 3:19アブネルはまたベニヤミンにも語った。そしてアブネルは、イスラエルとベニヤミンの全家が良いと思うことをみな、ヘブロンでダビデに告げようとして出発した。

3:20アブネルが二十人を従えてヘブロンにいるダビデのもとに行った時、ダビデはアブネルと彼に従っている従者たちのために酒宴を設けた。 3:21アブネルはダビデに言った、「わたしは立って行き、イスラエルをことごとく、わが主、王のもとに集めて、あなたと契約を結ばせ、あなたの望むものをことごとく治められるようにいたしましょう」。こうしてダビデはアブネルを送り帰らせたので彼は安全に去って行った。

3:22ちょうどその時、ダビデの家来たちはヨアブと共に多くのぶんどり物を携えて略奪から帰ってきた。しかしアブネルはヘブロンのダビデのもとにはいなかった。ダビデが彼を帰らせて彼が安全に去ったからである。 3:23ヨアブおよび彼と共にいた軍勢がみな帰ってきたとき、人々はヨアブに言った、「ネルの子アブネルが王のもとにきたが、王が彼を帰らせたので彼は安全に去った」。 3:24そこでヨアブは王のもとに行って言った、「あなたは何をなさったのですか。アブネルがあなたの所にきたのに、あなたはどうして、彼を返し去らせられたのですか。 3:25ネルの子アブネルがあなたを欺くためにきたこと、そしてあなたの出入りを知り、またあなたのなさっていることを、ことごとく知るためにきたことをあなたはごぞんじです」。

3:26ヨアブはダビデの所から出てきて、使者をつかわし、アブネルを追わせたので、彼らはシラの井戸から彼を連れて帰った。しかしダビデはその事を知らなかった。 3:27アブネルがヘブロンに帰ってきたとき、ヨアブはひそかに語ろうといって彼を門のうちに連れて行き、その所で彼の腹を刺して死なせ、自分の兄弟アサヘルの血を報いた。 3:28その後ダビデはこの事を聞いて言った、「わたしとわたしの王国とは、ネルの子アブネルの血に関して、主の前に永久に罪はない。 3:29どうぞ、その罪がヨアブの頭と、その父の全家に帰するように。またヨアブの家には流出を病む者、らい病人、つえにたよる者、つるぎに倒れる者、または食物の乏しい者が絶えないように」。 3:30こうしてヨアブとその弟アビシャイとはアブネルを殺したが、それは彼がギベオンの戦いで彼らの兄弟アサヘルを殺したためであった。

3:31ダビデはヨアブおよび自分と共にいるすべての民に言った、「あなたがたは着物を裂き、荒布をまとい、アブネルの前に嘆きながら行きなさい」。そしてダビデ王はその棺のあとに従った。 3:32人々はアブネルをヘブロンに葬った。王はアブネルの墓で声をあげて泣き、民もみな泣いた。 3:33王はアブネルのために悲しみの歌を作って言った、

「愚かな人の死ぬように、
アブネルがどうして死んだのか。
3:34あなたの手は縛られず、
足には足かせもかけられないのに、
悪人の前に倒れる人のように、
あなたは倒れた」。

そして民は皆、ふたたび彼のために泣いた。 3:35民はみなきて、日のあるうちに、ダビデにパンを食べさせようとしたが、ダビデは誓って言った、「もしわたしが日の入る前に、パンでも、ほかのものでも味わうならば、神がわたしをいくえにも罰しられるように」。 3:36民はみなそれを見て満足した。すべて王のすることは民を満足させた。 3:37その日すべての民およびイスラエルは皆、ネルの子アブネルを殺したのは、王の意思によるものでないことを知った。 3:38王はその家来たちに言った、「この日イスラエルで、ひとりの偉大なる将軍が倒れたのをあなたがたは知らないのか。 3:39わたしは油を注がれた王であるけれども、今日なお弱い。ゼルヤの子であるこれらの人々はわたしの手におえない。どうぞ主が悪を行う者に、その悪にしたがって報いられるように」。

第4章

4:1サウルの子イシボセテは、アブネルがヘブロンで死んだことを聞いて、その力を失い、イスラエルは皆あわてた。 4:2サウルの子イシボセテにはふたりの略奪隊の隊長があった。ひとりの名はバアナ、他のひとりの名はレカブといって、ベニヤミンの子孫であるベロテびとリンモンの子たちであった。(それはベロテもまたベニヤミンのうちに数えられているからである。 4:3ベロテびとはギッタイムに逃げていって、今日までその所に寄留している)。

4:4さてサウルの子ヨナタンに足のなえた子がひとりあった。エズレルからサウルとヨナタンの事の知らせがきた時、彼は五歳であった。うばが彼を抱いて逃げたが、急いで逃げる時、その子は落ちて足なえとなった。その名はメピボセテといった。

4:5ベロテびとリンモンの子たち、レカブとバアナとは出立して、日の暑いころイシボセテの家にきたが、イシボセテは昼寝をしていた。 4:6家の門を守る女は麦をあおぎ分けていたが、眠くなって寝てしまった。そこでレカブとその兄弟バアナは、ひそかに中にはいった。 4:7彼らが家にはいった時、イシボセテは寝室で床の上に寝ていたので、彼らはそれを撃って殺し、その首をはね、その首を取って、よもすがらアラバの道を行き、 4:8イシボセテの首をヘブロンにいるダビデのもとに携えて行って王に言った、「あなたの命を求めたあなたの敵サウルの子イシボセテの首です。主はきょう、わが君、王のためにサウルとそのすえとに報復されました」。 4:9ダビデはベロテびとリンモンの子レカブとその兄弟バアナに答えた、「わたしの命を、もろもろの苦難から救われた主は生きておられる。 4:10わたしはかつて、人がわたしに告げて、『見よ、サウルは死んだ』と言って、みずから良いおとずれを伝える者と思っていた者を捕えてチクラグで殺し、そのおとずれに報いたのだ。 4:11悪人が正しい人をその家の床の上で殺したときは、なおさらのことだ。今わたしが、彼の血を流した罪を報い、あなたがたを、この地から絶ち滅ぼさないでおくであろうか」。 4:12そしてダビデは若者たちに命じたので、若者たちは彼らを殺し、その手足を切り離し、ヘブロンの池のほとりで木に掛けた。人々はイシボセテの首を持って行って、ヘブロンにあるアブネルの墓に葬った。

第5章

5:1イスラエルのすべての部族はヘブロンにいるダビデのもとにきて言った、「われわれは、あなたの骨肉です。 5:2先にサウルがわれわれの王であった時にも、あなたはイスラエルを率いて出入りされました。そして主はあなたに、『あなたはわたしの民イスラエルを牧するであろう。またあなたはイスラエルの君となるであろう』と言われました」。 5:3このようにイスラエルの長老たちが皆、ヘブロンにいる王のもとにきたので、ダビデ王はヘブロンで主の前に彼らと契約を結んだ。そして彼らはダビデに油を注いでイスラエルの王とした。 5:4ダビデは王となったとき三十歳で、四十年の間、世を治めた。 5:5すなわちヘブロンで七年六か月ユダを治め、またエルサレムで三十三年、全イスラエルとユダを治めた。

5:6王とその従者たちとはエルサレムへ行って、その地の住民エブスびとを攻めた。エブスびとはダビデに言った、「あなたはけっして、ここに攻め入ることはできない。かえって、めしいや足なえでも、あなたを追い払うであろう」。彼らが「ダビデはここに攻め入ることはできない」と思ったからである。 5:7ところがダビデはシオンの要害を取った。これがダビデの町である。 5:8その日ダビデは、「だれでもエブスびとを撃とうとする人は、水をくみ上げる縦穴を上って行って、ダビデが心に憎んでいる足なえやめしいを撃て」と言った。それゆえに人々は、「めしいや足なえは、宮にはいってはならない」と言いならわしている。 5:9ダビデはその要害に住んで、これをダビデの町と名づけた。またダビデはミロから内の周囲に城壁を築いた。 5:10こうしてダビデはますます大いなる者となり、かつ万軍の神、主が彼と共におられた。

5:11ツロの王ヒラムはダビデに使者をつかわして、香柏および大工と石工を送った。彼らはダビデのために家を建てた。 5:12そしてダビデは主が自分を堅く立ててイスラエルの王とされたこと、主がその民イスラエルのためにその王国を興されたことを悟った。

5:13ダビデはヘブロンからきて後、さらにエルサレムで妻とそばめを入れたので、むすこと娘がまたダビデに生れた。 5:14エルサレムで彼に生れた者の名は次のとおりである。シャンムア、ショバブ、ナタン、ソロモン、 5:15イブハル、エリシュア、ネペグ、ヤピア、 5:16エリシャマ、エリアダ、およびエリペレテ。

5:17さてペリシテびとは、ダビデが油を注がれてイスラエルの王になったことを聞き、みな上ってきてダビデを捜したが、ダビデはそれを聞いて要害に下って行った。 5:18ペリシテびとはきて、レパイムの谷に広がっていた。 5:19ダビデは主に問うて言った、「ペリシテびとに向かって上るべきでしょうか。あなたは彼らをわたしの手に渡されるでしょうか」。主はダビデに言われた、「上るがよい。わたしはかならずペリシテびとをあなたの手に渡すであろう」。 5:20そこでダビデはバアル・ペラジムへ行って、彼らをその所で撃ち破り、そして言った、「主は、破り出る水のように、敵をわたしの前に破られた」。それゆえにその所の名はバアル・ペラジムと呼ばれている。 5:21ペリシテびとはその所に彼らの偶像を捨てて行ったので、ダビデとその従者たちはそれを運び去った。

5:22ペリシテびとが、ふたたび上ってきて、レパイムの谷に広がったので、 5:23ダビデは主に問うたが、主は言われた、「上ってはならない。彼らのうしろに回り、バルサムの木の前から彼らを襲いなさい。 5:24バルサムの木の上に行進の音が聞えたならば、あなたは奮い立たなければならない。その時、主があなたの前に出て、ペリシテびとの軍勢を撃たれるからである」。 5:25ダビデは、主が命じられたようにして、ペリシテびとを撃ち、ゲバからゲゼルに及んだ。

第6章

6:1ダビデは再びイスラエルのえり抜きの者三万人をことごとく集めた。 6:2そしてダビデは立って、自分と共にいるすべての民と共にバアレ・ユダへ行って、神の箱をそこからかき上ろうとした。この箱はケルビムの上に座しておられる万軍の主の名をもって呼ばれている。 6:3彼らは神の箱を新しい車に載せて、山の上にあるアビナダブの家から運び出した。 6:4アビナダブの子たち、ウザとアヒオとが神の箱を載せた新しい車を指揮し、ウザは神の箱のかたわらに沿い、アヒオは箱の前に進んだ。 6:5ダビデとイスラエルの全家は琴と立琴と手鼓と鈴とシンバルとをもって歌をうたい、力をきわめて、主の前に踊った。

2012年4月21日土曜日

ナナ ムスクーリを囲んで   PLAISIR  With NANA MOUSKOURI: 08/2008


Nana Mouskouri a spus adio. Dar rămîne cu noi
10-08-2008
De acum înainte, fanii din lumea întreagă vor putea asculta muzica legendarei cîntăreţe de origine greacă Nana Mouskouri doar din înregistrări. După o carieră de 50 de ani, de-a lungul căreia a vîndut peste 230 milioane de albume pe întreg mapamondul, cîntăreaţa a susţinut un turneu de adio, care a durat trei ani şi s-a desfăşurat în Europa, Australia, Asia, America de Sud, Statele Unite şi Canada. Turneul s-a încheiat la finele lunii iulie, cu două concerte organizate în Atena, cu ocazia cărora municipalitatea i-a acordat o medalie de aur.
Exerciţii de comunicare
Nana Mouskouri, născută Ioanna Mouskouri pe 13 octombrie 1934 în insula greacă Creta, şi-a făcut debutul la vîrsta de 24 de ani. De-a lungul carierei a abordat genuri precum jazz, pop, folk, world music şi muzică clasică, înregistrînd cîntece în diverse limbi (greacă, franceză, engleză, germană, italiană, spaniolă etc.).
Vocea cu un timbru special, extraordinar de cald, a Nanei Mouskouri, poate să aline inimile albăstrite de dor, scăldîndu-le în lumina lină a unui nou răsărit: "Baby, I see this world has made you sad/ Some people can be bad/ The things they do, the things they say/ But baby, I'll wipe away those bitter tears/ I'll chase away those restless fears/ That turn your blue skies into grey// Why worry, there should be laughter after pain/ There should be sunshine after rain/ These things have always been the same/ So why worry now?// Baby when I get down I turn to you/ And you make sense of what I do/ I know it isn't hard to say/ But baby just when this world/ Seems mean and cold/ Our love comes shining red and gold/ And all the rest is by the way" ("Why Worry").

2012年4月19日木曜日

六甲カトリック教会


《今日の福音》マルコ9:30-37
 今日の福音には地名が2つ出てきます。ガリラヤとカファルナウムです。ガリラヤというのはイエスが住んでいたガリラヤ湖周辺の地方の名前で、カファルナウムというのはガリラヤ湖畔にある町の名前です。
10年以上前に聖地を巡礼し、ガリラヤ湖の周りを自転車で一周したことがあります。現在、ガリラヤ湖の周辺で一番大きな町はティベリアです。ティベリアからアップダウンがきつい道を自転車で1時間あまり行くとカファルナウムに着きます。今では廃墟しか残っていない街ですが、イエスがかつてそこで説教したであろう当時のシナゴーグの遺跡や、ペトロの家と呼ばれている遺跡などがあります。聖書の最後の方のページに地図がついていますから、それで場所を確認して� �てください。聖書に地図がついていない場合は、お手持ちの世界地図などで調べてみるといいでしょう。

《「神の国」の教え》
 「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」(マルコ1:14)
 これが、イエス・キリストの福音宣教における第一声だったと言われています。イエスは福音宣教の初めに、何よりも「神の国」が近づいたことを真っ先に人々に知らせたのでした。では、イエスが言う「神の国」とは一体何だったのでしょうか。

1.洗礼者ヨハネによる準備
(1)洗礼者ヨハネの登場
 「荒れ野で叫ぶ者の声がする。『主の道を整え、その道筋をまっすぐにせよ。』」(マルコ1:3)
 イザヤ書40:3から引用されたこの言葉は、洗礼者ヨハネ(福音記者ヨハネとは別人)に与えられた使命をはっきりと示しています。洗礼者ヨハネの使命は、イエスが現れるまでに、イエスが人々の心に受け入れられるための準備をすることでした。洗礼者ヨハネは、人々に「神の国」が近づいたことを告げ、罪からの回心を呼びかけることで、人々がイエスを受け入れるための下地を作ったと考えられます。

(2)洗礼者ヨハネとイエスの違い
 イエスも「神の国」について語り、罪からの回心を求めましたが、洗礼者ヨハネとはっきりと違う点が2つあり ます。まず、洗礼者ヨハネが「神の国」が近い将来やってくるということを告げたのに対して、イエスは今ここに「神の国」がやってきたということを告げました。「神の国」はもう始まっている、今わたしたちの生きている現実の中に「神の国」があるというのです。もう一つの違いは、洗礼者ヨハネが「神の国」での裁きを強調したのに対して、イエスは「神の国」での愛の支配を強調したということです。イエスは、「父なる神」の愛が満ち溢れている世界としての「神の国」を人々に告げたのでした。

2.「父なる神」の国
 では、「父なる神」の国とはどのような国なのでしょうか。

2012年4月18日水曜日

英語学習を英英辞典でしよう!1日1単語!英英辞典を制する者は英語を制す!


the word of today is …

"obey"

ご存知の英単語だと思います。"obey"です。

日本語の意味は「〜に従う」です。

さて、いつものように恐怖の質問が投げかけられます。

"Could you tell me what"obey"is?"

今日は、この質問に答えれるようになりましょう!

まず、日本語で「〜に従う」を説明してみましょう。

「(あなたが)するように言われたことをすること」

では"核"となる部分を決めましょう。

今回の"obey"は動詞ですから、ある動詞の名詞的用法を核にして、
そこから文を広げていくパターンですね!

今回の核は「すること」にしましょうか。

"to do"です。

それでは、少しずつ説明文を作っていきましょう。

「〜なことをすること」

to do what 〜 (※1)

「(あなたが)するように言われたことをすること」

2012年4月16日月曜日

カトリックになります。


我々 すべての理由があります。

なることを検討しているカトリックですか? 何、その決定につながっているか。私たちのすべてになることを選択我々 自身の個人的な理由のカトリックが、同じの旅を共有することができます。ここでは一般的な理由の人々 の参加を通じて、カトリック教会、 RCIA プロセス:

  • 浮き出しカトリックが決して完了の確認
  • カトリック教会に結婚
  • 友人または家族に信仰を主導
  • いくつかは、カトリックの伝統をお楽しみください。
  • 他の宗派と幻滅

何になるカトリックのあなたの理由は、あなたが喜んでいます。

なぜカトリックになったのですか?